故・樺島理事長を偲んで
[ やまびこ福祉会 ] 2014.01.28
本当に残念でした。2013年11月25日、69歳というまだこれからという時に、この世を去られました。やまびこ福祉会にとっては、30年前に、無認可のやまびこ共同作業所作りに呼びかけ人として、名実ともに尽くしていただきました理事長でした。やまびこ共同作業所として発足後も、熊本市へ補助金申請のために、論文を書き、折衝に当たっていただき、国から補助金支給の前に、熊本市から補助金を、確保できたことは、その後の事業所運営にとって大きな成果でした。また事あるごとに、利用者の紹介や利用者の生活相談などにも乗ってもらい、仲間たちにとっても大きな支えでした。樺島理事長は、やまびこにとっても大きな支えであると同時に事業の推進にとって大きな力でもありました。
なくなられた9日前に(11月16日)、やまびこ30周年記念を行いました。この記念行事において理事長挨拶と記念講演を予定しておりました。ご本人の希望で記念講演は「一精神科医として」と題する講演でした。当初「やまびこ30周年に当たって、精神障害者の将来を思う」という題で行う予定でしたが、記念日1か月前に題名を変更されてきました。私たちは、記念日前日まで、理事長の回復と記念講演を期待していました。残念ながら、それは叶いませんでした。相当病状が悪化していたのでしょう。理事長の精神科医としての生きざまをぜひお聞きしたかったのは私だけではなかったと思います。しかし、記念日を越して頑張っていただいたこの理事長の頑張りの気持で十分と感謝しております。
やまびこにとって、これからも山あり谷ありの状態が続くと思いますが、天国から見守ってほしいと思います。また、香典返しとして多額のご寄付をいただいたことも皆さんへお知らせしておきたいと思います。ありがとうございました。
最後に、残された仲間たちと役職職員一同みんなでやまびこの発展のために尽くす所存であります。これからもぜひご指導ご鞭撻のほどをお願い申し上げます。
上野修一